猟銃を所持するためには?書類や費用、許可までの流れを徹底解説!

所持許可申請

銃を持つために必要なのは「免許」ではなく「許可」

まず大前提として、猟銃を所持する際によく間違われるのが、銃「免許」ではなく「許可」になります。

車の免許との違いは

運転免許銃の所持許可
1つの免許で複数の車の運転ができる一丁一丁に所持許可が必要
俗に言う一銃一許可制
観賞用、コレクション目的
などで車両の所持ができる
標的射撃、狩猟、有害鳥獣駆除
の三つの用途以外では使用できない
一台の車を複数人で使いまわせる原則銃の所持者以外は触ることすらできない

とこんな感じ

  • 車は所有者がオーケーすれば誰でもいつでもその車を乗ることが出来るが、
  • 銃は所持者以外の人が運用することはできないし用途も限れていて、それ以外に運用すると「用途外使用」になり銃刀法違反の処罰の対象となる

学生でも実銃が持てるのか

結論、普通にバイトしてる程度のお金があれば持てます!というかボクは学生の時に所持しました。
例外を除いて
「空気銃」は18歳以上
「散弾銃」は20歳以上
の年齢制限があるので高校生は原則所持できませんが、逆に年齢の条件がクリアできていれば基本的には誰でも所持が可能で国内です!
まあ破産してたり犯罪歴があったりすると所持できなくなる確率はグンと上がるけどね(笑)

射撃を始めるまでに費用はどのくらいかかるの?

必要になってくるものはざっくりと

  • 所持する予定の銃の代金
  • 申請類手数料
  • ガンロッカー、装弾ロッカー
  • 弾代

これらが必要になってくる。金額はピンキリ←主に銃によって数万円から数百万円も変わってくる。あとは多少誤差はあるものの全国での相場は似たようなもん。
ボクみたいなビンボー大学生は欲しい銃を探しまくってて、結果安い値段で見つかったので銃本体は8万円で購入できた。しかも替え銃身付き、相場通りなら銃と銃身で20万円前後はすると思う。

最終的に所持までにかかった総額は諸経費込みで20万円かかっていません。
これはかなり安いほうです。

それに一番最初の初心者講習の申請から所持許可までめちゃくちゃ早くて3カ月、長いところだと半年、一年かかったなんて話も聞いたことがあります。平均4カ月前後だと考えて月に5万円づつ貯金すればいい計算になります。ボクの場合はね

極論ですが教習射撃に使用する弾代5千円前後と諸々の申請手数料が一番優先順位が高いので。
その代金だけあれば他は銃砲店さんと相談したり、ロッカーは某オークションなどで中古を見つけたりすればオッケーです。何せ申請手数料だけは公安委員会に支払うので交渉なんてできませんから...

国内で所持のできる銃の種類について

日本国内で一般国民が合法的に所持が出来る銃は猟銃になります。(今回は装薬ピストルは除外)
さらに猟銃をジャンル分けすると

  • 空気銃
  • 散弾銃
  • 散弾銃及びライフル銃以外の猟銃
  • ライフル銃

の四種類になります。

空気銃

まず「空気銃」は圧縮した空気等でペレットと言う小さな金属製の弾を飛ばす銃になります。火薬を一切使用しない銃ですね。エアガン好きな方はわかると思いますがエアソフトガンのめっちゃ威力の強いバージョンと思って貰えれば大丈夫です!銃身下の筒状のガスタンクが特徴的ですよね。

散弾銃

次に「散弾銃」とは俗に言うショットガンです!映画やゲームでもお馴染み、広範囲に弾をばらまく事のできる銃ですね。バイオハザードとかだとゲーム序盤に手に入る心強い武器(笑)
ボクが所持している銃も散弾銃があります。国内で流通している装薬銃の多くがこの「散弾銃」になっていて、初めて猟銃を所持する事になるのも「散弾銃」が多いと思います。

散弾銃及びライフル銃以外の猟銃

「散弾銃及びライフル銃以外の猟銃」と言うなにこれ?って感じの猟銃について紹介します。こちらは「ハーフライフル」とも呼ばれるカテゴリーになります。
「散弾銃及びライフル銃以外の猟銃」=「ハーフライフル」と覚えてもらえれば大丈夫です。ボルト式散弾銃なんて呼ばれることもありますがそれは平筒もあって...なんてややこしいですが。


では「ハーフライフル」って何?という疑問に対して、銃初心者で持てる一番精度の出しやすい銃とでも言いましょうか。ハーフライフルについて別の記事で詳しく解説していますが、ライフル銃は散弾銃と違って射程や精度がずば抜けて良いです!
先輩シューターさんは150mでワンホールの結果を出すことなんてざらにあります。

どういう意味?と思う方も多いと思いますが150m離れた的に複数発撃って当たった個所が一か所にまとまったことを言います。

ライフル銃

そして所持できるまで10年かかるライフル銃。
ライフルはこれまで紹介した散弾銃や空気銃と違って「ライフリング」や「使用実包」が全く異なり精度が段違いです。
原則猟銃初心者にライフルは所持できないので説明は割愛しますね。

猟銃を所持するまでの大まかな流れ

最初の申請から所持の許可まで

ここまでで国内で所持できる猟銃を紹介してきましたが、皆さんが一番知りたいであろう所持するまでの流れをご紹介します。

graph TD; 欲しい銃を決める-->猟銃等講習会-->講習修了証明書交付-->教習資格認定申請-->教習修了証明書交付-->銃砲所持許可申請-->許可-->銃の購入又は譲渡;

とまあフローチャートにまとめるとこんな感じです。
これでも省略できるところは省略しました(提出書類等)←これら書類は公安委員会によって変わってくる可能性があるので、お住いの公安委員会、要は警察のHP→生活安全課→銃砲の申請等で検索すれば一連の流れが分かるかと思います。

例えば東京にお住まいなら「警視庁 銃砲 申請」と検索すれば出てくるでしょう。ただし地方の公安委員会と違って警視庁のHPはすごいわかりずらかった...どの書類を最初に出せばいいの?って感じです。ただ流れ自体はフローチャート通りだと思われるので大丈夫です。


ちなみにあえて一番最初に欲しい銃を決めるって書いたのはその方がモチベが上がるからです。
特に法律で最初に決めないといけない訳では無いですが後々の申請も決めておくとスムーズにできますしね。

1.なんだかんだ所持するまで一番ハードル高いのは猟銃等講習会

なぜこんなことを言うのか、結論から言うと申し込みができないから!
この最初の講習会、とにかく募集人数の倍率がすごいんです...
ボクはこの講習会を定員オーバーで逃したために一カ月の再申し込みのために待ちぼうけを食らいました...

  • 大切なことはがいつから講習会の申し込みが開始するかを把握すること!
  • 後は窓口に並ぶ時は先頭に並ぶくらい早く並ばないと基本的に定員オーバー

とりあえずこの二点を抑えておけば後の流れは比較的スムーズに進みます。
講習会は一日で終了します。

  • 午前中に講習
  • 午後に筆記試験

この講習会で居眠りしたりすると無条件で落とされる、なんて言われていたりもします。真偽はともかくとして真面目に従事項しておいた方が無難ですね。
講習会に合格すると「講習修了証明書」がもらえます。
空気銃の申請の方はこの時点で「所持許可申請」ができます!!

  • 猟銃等講習会の申請手数料は6,900円

2.教習資格認定申請

さて、講習終了証明書を貰えたらいよいよ教習射撃の申請に入ります。
申請の段階で数時間になることが多いので時間の取れる日に申請に行った方がいいと思いますよ。

まず申請書と前段階でもらった講習終了証明書が必要です。
その後に警察官との面接があります。
ちなみに聞かれる内容は警察官によりますけど、「収入どれくらいなのか」「なんで銃を所持しようと思ったのか」「破産したことはないか」「家族関係はどうなのか」など素行に関することであればあらゆることを聞かれます。

その後別日に自宅と近隣住民に聞き込み調査が行われます。家族と同居していれば、「家族が反対していないか」や普段の生活での素行調査。近隣住民にはこれもやっぱり素行調査が主で、「隣の〇〇さんが銃を持つことについてどう思うか」などを聞かれます。

数週間後...警察から教習射撃OKの連絡がきます。
待ちに待った射撃へ...

  • 教習射撃認定申請の手数料は8,900円
  • 補足ですが教習射撃には弾を撃ちますので弾代+射場に支払う射場代・クレー代が必要です。
    これは射場、弾を買う銃砲店さんによってまちまちなので正確にいくらとは言えません...
    ごめんなさい、おそらく2万円でお釣りが来るかと
  • 医師の診断書も必要になります。これももらう病院についてまちまちです。
    値段は数千円です。ボクは大きい病院でもらってしまったので一枚5,000円もかかりました...

3.銃砲所持許可申請

いよいよラストスパート、銃を所持するための申請です。

今回の申請での特殊な書類では講習修了証明書、教習修了証明書と医師の診断書が必要です。
警察署で諸々の申請を済ませましょう。

最後に警察官が自宅に来ます。今回の警察官の要件は「ロッカー点検」です。ちゃんと国の基準にあったロッカーを設置しているか、設置場所は妥当かなどを確認しにきます。
自宅で銃と弾を保管する場合「ガンロッカー」と「装弾ロッカー」が必要です。ボクは「KSK」というメーカーのガンロッカーb型を使用しています。警視庁監修なのでロッカーが原因でNGを出されることはありません。

ロッカー点検が終わったら一ヶ月ほどで所持許可がおります。
あとは警察からの連絡を待つだけです。

  • 所持許可の申請手数料は10,500円です。
  • 医師の診断書は前回同様5,000円

まとめ

ここまでの注意点

ひとまずここまでお疲れ様でした。
注意点ですが、必要になる書類、申請手数料ですが地域、時期によって変わってくる可能性がありますので生活安全課まで必ず問い合わせてください!!

総費用

  • 猟銃等講習会申請料:6,900円
  • 教習資格認定申請料:8,900円
  • 診断書:5,000円×2枚=10,000円
  • 教習射撃にかかる費用:約20,000円
  • 銃砲所持許可申請料:10,500円
  • ガンロッカー・装弾ロッカー:約50,000円
  • 銃本体:ピンキリ/ボクの場合「レミントンm870」…8万円
  • 総額:186,300円

終わりに

三度言いますがあくまで今回の流れ、費用はボクの場合です。参考にした生活安全課は警視庁のサイトです。(2023/4)

担当の生活安全課、選ぶ銃やお世話になる銃砲店さん等で変わってくる可能性が十分あります。

参考程度にしてくれたら幸いです。

皆さんにとって良いガンらいふになる事を祈ります

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コメント

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